NISAとiDeCoの活用術

NISA(少額投資非現金制度)

NISAとは投資で得た利益が非課税になる制度のことをいいます。特に「つみたてNISA」・「一般NISA(2023年からは新NISA)」と2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

つみたてNISAは長期的にコツコツ資産を増やしたい人におすすめです。対象商品は手数料が少ない投資信託やETF(上場投資信託)などに限定されており、リスクを抑えながら積み立てることが可能です。

一般NISAまたは新NISAは株式やETF(上場投資信託)など短期商品に投資したい人におすすめです。短期の売買や高いリターンを見極めたい人におすすめです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは老後資金を効率よく準備するための制度です。掛け金が所得控除の対象となるため、大きな節税効果があります。収入が高い会社員や自営業者にとって非常に有利な制度です。インデックスファンドやバランス型ファンドなど手数料が低く長期運用に適したものを選ぶのがおすすめです。分散投資を意識して株式や債券、定期預金などと組み合わせて運用するのも良いでしょう。

効率的に資産運用をするには

NISAは必要なタイミングで売却が可能で、運用益が非課税になるため効率的に資産を増やし、iDeCoではリスクを抑えながら毎年の税金を軽くすることができます。そのためNISAとiDeCoを組み合わせて運用することで目的に合わせて資産を分け、節税効果を最大限に活かすことが可能です。注意点としてiDeCoの掛け金は原則として60歳まで引き出すことができません。生活費は確保しておきましょう。

具体例をご紹介します。

ケース1:

30代会社員:老後資金の準備と子供の教育費の確保を目的としています。

iDeCoでは毎月2万円を掛け金と設定し、安定した資産運用を重視。つみたてNISAでは年間40万円をつみたて、成長性の高い利益投資で運用。

ケース2:

40代自営業:老後資金の積立と余裕資金効率的な運用を目的としています。

iDeCoで月6.8万円(上限)を運用。インデックスファンドで資産を増やします。新NISAで年間360万円の範囲内で個別株やETFを運用し、資金を効率よく増やします。

NISA・iDeCoを運用するときは結婚や子どもの誕生、転職などに合わせて、NISAやiDeCoの運用方針を定期的に見直しましょう。

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