証券取引を始める前に知っておくべき基礎知識

■株式

株式とは企業が資金調達のために発行する有価証券の一種です。企業の成長による配当金や株価が上がったときに株を手放したときの売却益が利益となります。日本の企業では株主に向けて特典や優待が提供される場合があります。その反面、市場や企業業績によって株価が下落するリスクや企業が倒産した場合、株式が無価値になる可能性があります。
長期的に保有したい人や企業分析や市場動向の把握が好きな人に適しています。

■債券

債券とは政府や企業が資金の調達のために発行する借用証明書のようなものです。定期的な利息と元本返済が特徴です。リスクが比較的に低く、国債などは信用度が高いので安定した収益を生み出すことが可能です。しかし株式に比べ、リターンが小さく、市場金利が上昇すると債券価格が下落するデメリットも。
安定した収益を求める人や資産の一部を安全な運用で保ちたい人に適しています。

■投資信託

投資信託とは複数の投資家から集めた資金を運用のプロが分散投資する仕組みです。少額から始められるのが特徴で、手間がかからず、さまざまな資産に投資できるのがメリットです。しかし信託報酬や手数料などコストがかかり、市場の変動で損失になる可能性もあります。
少額から分散投資を始めたい初心者やプロに任せたい人に向いています。

■ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは株式のように取引所でも売買が可能な投資信託です。分散投資が可能で、運用のコストを抑えられるのが特徴です。市場全体の動向に影響を受けるため、元本割れのリスクや希望価格で売買できない可能性があります。
コストを抑えて分散投資したい人や株式で積極的に取引をしたいが、リスクを分散したい人に向いています。

項目 株式 債権 投資信託 ETF
(上場投資信託)
リスク 高い 低い 中程度 中程度
リターン 高い可能性 低い 中程度 中程度
流動性 高い 中程度 中程度 高い
コスト 手数料が必要 低い 運用コスト必要 低い
TOP